黄金狂時代
もやもや2号です。
インフルエンサーマーケティングの続報です。
インフルエンサーを仲介する会社から出てきたリストがギャルばかりだった、というのが前回までの話。
で、リストを出し直してもらったんです。
それほど多くはないけど、高校生くらいの子どもがいる人もなかにはいました。
当然、これまでタイアップ投稿からLPにどのくらい遷移させているのか、その人たちの実績を知りたくなるじゃないですか。
でもなかなか教えてくれないんですよね。
出てきた数字を聞いて、出し渋っているわけがわかるような気がしました。
たとえばある会社は、インスタのストーリーズ投稿だと、LPへの平均遷移率はリーチ数の0.2%くらいだというんです。
ということは、フォロワーが20万人いたとして全員が投稿を見たところで、LPへ遷移する人は400人でしょ。
LPでのCVRを5%としても、商品を購入するのは20人、という計算。
「数十万円出して売れるのが20個」
これじゃあコスパ悪すぎるでしょ。
でも、インフルエンサーを仲介する会社の人たちは言うんです。
「認知を広めるためです」
「商品をハッシュタグ検索したときに、人が使っている写真が多く出てきた方が買いますよね」
たしかにそうかもしれないけど、それでどのくらい売り上げが上がるのかっていう数字は出てこないんですよね。
そんなやり取りをしていたら、2号はゴールドラッシュの話を思い出してしまいました。
例の「ゴールドラッシュで一番儲かったのは金を掘っていた人ではない。シャベルとバケツを売った人だ」っていう話です。
めったに出ない金は、バズる投稿。
金を掘る人は、クライアント。
シャベルとバケツを売る人が、インフルエンサーを仲介する会社。
営業の人はきっと「目指せ、サミュエル・ブラナン」とか思ってるんじゃないかな。
インフルエンサーマーケティングって必要なんだろうけど、現時点ではこんな印象です。